QUICK企業価値研究所アナリスト 原田大輔(2019/05/13)
・19/8期通期の2桁営業利益予想を据え置く
19/8期上期の連結営業利益は前年同期比1%増の1729億円。暖冬の影響で国内ユニクロ事業が苦戦したものの、海外ユニクロ事業の収益拡大などで前年同期と同水準の営業利益を確保した。企業価値研究所では、19/8期通期の営業利益を前期比12%増の2650億円と予想。上期は前年同期比で小幅営業増益にとどまったものの、海外ユニクロ事業の収益拡大や国内ユニクロ事業の販売復調などが当研究所の想定通りに進んでいることを踏まえ、前回予想(19年1月)を据え置くこととする。
・海外ユニクロが牽引し、20/8期も2桁営業増益を予想
当研究所では、20/8期通期の連結営業利益を前期比13%増の3000億円と予想。海外ユニクロ事業が収益拡大を牽引するシナリオに変わりはなく、業績予想も前回から変更はない。海外で最も収益規模が大きい中国では、足元で景気に減速傾向がみられるものの、同社は成長を持続。長年に渡るマーケティングなどの成果で、同社の商品は日常着として浸透。生活に密着した商品であるため、販売動向が景気に左右されにくくなっているとみられる。
・リスクファクター ~季節商品の最盛期における天候
・アナリストの投資判断 ~海外ユニクロ事業を中心とする業績拡大期待を背景に、株価は底堅い推移を予想
19年4月11日の決算発表以降、株価は急上昇。19年5月10日には上場来高値(6万5970円)をつけた。足元の予想PERも、株価の急上昇を受け41倍台にまで上昇。海外ユニクロ事業を中心とする収益拡大期待などを背景に予想PERが上昇した14/8期以降の水準(予想PERで40倍前後)と比較し割安感はなくなってきている。しかし、海外ユニクロ事業を中心とする業績拡大期待は衰えておらず、今後の株価も底堅い推移になるとみる。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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