QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2019/05/22)
・「TDL」は来春エリア刷新、「TDS」は23/3期拡張予定
企業価値研究所は入園者数、連結営業利益について、今期は35周年の反動で減少見込むが、来期以降、成長が続くと予想。(1)「TDS」の大型アトラクション「ソアリン」(7月)、(2)同「美女と野獣“魔法のものがたり”」等の「TDL」大規模開発(来春)、(3)「アナ雪」エリアを含む「TDS」大規模拡張(23/3期)、(4)環境整備などをテコに、(3)が通年寄与する24/3期(「TDR」40周年)の入園者数は3750万人(前期比年率3%成長)へ。体験価値向上を反映した価格改定やアプリのオンラインショッピング活用などによる客単価上昇も加わり、24/3期連結営業利益を1765億円(同6%成長)と見込む。システム費・償却負担の増大を主因に前回利益予想からは引き下げた。変動価格制採用、強気の価格改定などが利益上振れ要因に。
・長期では入園者数4000万人への引き上げ可能に
事務棟エリアや「TDS」拡張用地などでの開発余地に加え、「TDL」エリア刷新の可能性も鑑み、当研究所は長期的に入園者数4000万人レベルへの引き上げが可能との見方を継続。その場合の連結営業利益を2225億円と試算する。会社側は今期、4期連続の増配を計画。潤沢なキャッシュを活用した株主還元強化に引き続き期待したい。
・リスクファクター ~天候要因、舞浜一極集中など
・アナリストの投資判断 ~長期的成長シナリオに基づき、尚も株価上昇余地ありとみる
株主優待目的で長期保有する個人投資家が多いため、長期的成長シナリオに基づき判断。入園者数4000万人と仮定した場合の当研究所試算PERは28倍(過去10年平均31倍)と、尚も株価上昇余地はあると考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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