QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2019/06/13)
・原価率の悪化等から今期は減益予想
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業利益は前期比2%減の182億円。医療用漢方製剤は数量ベースでは安定した成長を見込むが、消費税率引き上げに伴う薬価改定と一過性の特殊要因による原価率の悪化、販管費の増加もあり減益予想。
続く21/3期と22/3期の連結営業利益予想は21/3期が同8%増の196億円、22/3期は同4%増の204億円。医療用漢方製剤の中期的な数量伸長率は4~5%程度を想定。20年4月の薬価改定の影響は懸念されるが、医療用漢方製剤の安定した成長により増益を予想する。
・前期は3%増収、9%営業増益
19/3期の連結業績は、売上高が前期比3%増の1209億円、営業利益は同9%増の185億円。医療用漢方製剤の売上高は同3%増の1153億円と堅調に推移。18年4月の薬価引き下げの影響は受けたが、生薬関連コストの低減等による原価率の改善で販管費の増加を吸収し増益。
・リスクファクター ~医療制度、原料調達など
・アナリストの投資判断 ~株価上昇には中国事業の具体的なビジネスプラン等が必要か
株価は17年6月に上場来高値となる4745円をつけて以降は総じて軟調に推移。17年9月に中国平安保険と資本業務提携したことで米中貿易摩擦や新興国通貨に対する不透明感などが敬遠されているようだ。株価の持続的な上昇には国内医療用漢方製剤による着実な成長と中国事業のより具体的なビジネスプランを示す必要があろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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