QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2019/06/18)
・ロイヤリティ収入大幅減で業績低迷
企業価値研究所予想の20/3期の連結営業利益は前期比75%減の128億円。同社が創製し海外はノバルティス社に導出した多発性硬化症治療剤「ジレニア」のロイヤリティ収入に関して、一部売上収益の認識を行わないこと、筋萎縮性側索硬化症治療薬「ラジカヴァ」の待機患者一巡による新規患者数の減少等もあり大幅な減益を予想する。
続く21/3期と22/3期の連結営業利益は21/3期はロイヤリティ収入の落ち込み等から減益、22/3期は新薬の貢献を見込み低水準ながら回復を予想する。
・前期は2%減収、35%営業減益
19/3期の連結業績は、売上収益が前期比2%減の4248億円、営業利益は同35%減の503億円。米国「ラジカヴァ」は伸長したが、薬価引き下げや事業譲渡等の影響で国内が苦戦、ロイヤリティ収入等の落ち込みもあり減収・減益。
・リスクファクター ~医療費抑制や副作用、開発中止など
・アナリストの投資判断 ~株価上昇には新薬の開発・育成が必要
株価は足元1200円前後、年初来の安値圏で推移。収益の柱である「ジレニア」のロイヤリティ収入の落ち込み、成長ドライバーと期待していた米国「ラジカヴァ」の苦戦などで敬遠されているようだ。株価の上昇には次の成長を担う新薬の開発や育成などが必要と考える。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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