QUICK企業価値研究所アナリスト 山藤秀明(2019/07/02)
・前期はクラウドサービス好調で11%営業増益
19/5期の営業利益は前期比11%増の623億円だった。8期連続で最高益を更新。注力するクラウドサービス(ネットを介した情報サービス)が好調なうえ、利益貢献度の高い保守・サポートも堅調。期末に大型案件の検収が複数あり企業価値研究所予想を21億円超過した。
・IoT普及でデータベースソフトの需要増加期待あり
当研究所は20/5期の営業利益について前期比3%増の644億円を予想する。クラウドサービスの需要が順調に増加しているうえ、企業の情報化投資も引き続き前向きだ。特に中堅、中小企業の情報化投資が積極的。
中期的にも最高益が続く見込み。注力するクラウドサービスは情報システム構築および運用の両費用が軽減されるため、情報化投資が遅れている中堅・中小企業での導入が順調に進むとみている。また、IoT(モノのインターネット)の普及によるデータ取扱量の増加も同社のデータベースソフトの需要増を後押ししそうだ。
・増配での株主還元強化等、余剰資金活用が課題
安定的な業績拡大もあり余剰資金が積み上がっている。増配での株主還元強化を中心に余剰資金の活用が課題。
・リスクファクター ~景気回復の腰折れ他
・アナリストの投資判断 ~「当面は幾分の上値余地あり」と判断。中長期投資対象との評価変わらず
当研究所は「当面の株価は幾分の上値余地がある」とみている。当研究所予想の今期予想PERは24倍で、過去5年平均と同水準。事業環境が良好なことから、一定の上値余地はあろう。また、「中長期的な投資対象銘柄」との評価は変わらない。業績は好調で最高益更新が続く見込み。財務内容も良好。高水準のROEも評価されよう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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