三井住友アセットマネジメントが運用する「三井住友・げんきシニアライフ・オープン」(79311005)は、29日の純資産総額(残高)が1002億円だった。2000年5月の設定から18年3カ月で初めて1000億円台に到達した。旬な話題をとらえるテーマ型は設定から間もない投信が人気化することが多いが、販売会社や投資家に長期投資の意識が広がるなかで、長期の運用実績を背景に資金を集める投信も増えてきた。
同ファンドは「元気で健康な高齢者関連ビジネス」と「介護関連ビジネス」を展開する日本の企業の株式に投資する。7月末時点の組み入れ銘柄数は132。上位には冷凍食品などを扱う卸売業の神戸物産(3038)や、医療機器などを提供する富士フイルムホールディングス(4901)が入る。
7月末時点の1年リターン(分配金再投資ベース)は16.33%、5年リターン(同)は185.51%と堅調だ。今年に入って700億円近い資金が流入し、残高を押し上げた。
このファンドは、QUICK資産運用研究所が今年2月時点のデータで選んだ「中長期投資にふさわしい投信」の5本の中の1本。選定では運用で取ったリスクに見合うリターンを上げたかどうかを測る指標「シャープレシオ」を用いて個々の投信を評価し、過去1年間で活躍したファンドを5つのリスク階級ごとに1本ずつ選んでいる。
(QUICK資産運用研究所)