QUICK資産運用研究所=西本ゆき
日興アセットマネジメントが運用する「ラサール・グローバルREITファンド(毎月分配型)」(02313043)は、5日の決算で1万口あたりの分配金を前月(25円)より10円安い15円に引き下げた。分配金の減額は2018年2月の決算以来2年ぶり。04年7月に分配金の払い出しを始めてから最も低い水準となった。
同ファンドの投資対象は世界の不動産投資信託(REIT)。19年12月末の最新月次レポートによると、米国REITへの投資が66.9%を占める。
純資産総額(残高)は5日時点で4624億円。国内公募投資信託(ETF、ラップ専用を除く)のうち9番目の大きさで、海外REIT型(QUICK独自の分類)では4番目だった。1年前と比べ残高は約500億円減った。
日興アセットマネジメントは今回の分配金引き下げについて「分配金の支払いなどに伴い、基準価額(税引前分配金控除後)の水準が低下したため」としている。5日の基準価額は2085円で、1年前と比べて4.4%下落した。
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