QUICK資産運用研究所=小松めぐみ
日々の買い物で生じるおつりの小銭などを投資に回せる「リアルおつり投資」の実証実験が12日に始まった。東京・丸の内のセブン銀行共同出張所に専用の機械(おつり投入ボックス)を設置し、4月22日まで続ける。実証実験に参加できるのは、おつり投資アプリ「トラノコ」の利用者。
■手持ちの小銭をボックスへ投入
同プロジェクトは、「トラノコ」を手掛けるトラノテック(東京・港)とセブン銀行、GMOペイメントゲートウェイ(東京・渋谷)、ポケットチェンジ(東京・港)の計4社で進める。金融とIT(情報技術)を融合したフィンテックを活用する企業や金融機関を支援する金融庁の「フィンテック実証実験ハブ」の5つ目の案件で、資産運用関連では初めて選ばれた。
投資アプリの「トラノコ」は、クレジットカードなどで買い物した金額の端数をおつりとみなして、自動で資産運用に回す仕組み。一方、実証実験を始めた「リアルおつり投資」は、現金での買い物で生じたおつりや手持ちの小銭を「おつり投入ボックス」に入金することで、そのまま自身の投資に振り向けられる。プロジェクトを通じて投資を日常生活に浸透させ、気軽に投資を始めてもらうきっかけ作りにしたい考えだ。