QUICK企業価値研究所アナリスト 細貝広孝(2020/08/26)
・21/3期通期は営業22%減益予想に見直し
21/3期通期の連結業績に関して企業価値研究所では、会社側が今回、新たに示した通期計画などを踏まえて見直した。売上高は前回予想(20年6月)から800億円減額の1兆5900億円(前期比6%減)、営業利益は同210億円減額の1040億円(同22%減)を予想する。
・中期的な業績見通しは前回予想を据え置く
当研究所では、続く22/3期の連結業績は売上高1兆7000億円(前期比7%増)、営業利益1330億円(同28%増)、23/3期は売上高1兆6600億円(同2%減)、営業利益1260億円(同5%減)の前回予想を据え置く。
・1Qは完工減・粗利益率低下で営業5割減益
21/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比24%減の3142億円、営業利益が同51%減の135億円だった。新型コロナウイルスの影響などによる、単体の完工減、完工粗利益率低下が響いた。
・リスクファクター ~労務費上昇、設備投資需要減退
・アナリストの投資判断 ~足元の株価に割安感で、株価に上値余地
株価は好調な業績を背景に上昇基調を強め、17年11月には1991年以来の水準となる1396円の高値を付けた。2020年に入ると、2月に1100円台で推移していた株価が、新型コロナウイルスの影響で3月には718円まで急落。足元は800円近辺で推移している。当研究所では中期的な営業利益は、同社としては高水準な1300億円前後の推移を予想。当研究所の23/3期予想EPSから算出したPERは6.6倍にとどまり、同社の過去5年平均実績PER(月次ベース、9.4倍)と比べても、足元の株価には割安感があり、上値余地があるとみている。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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