QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/09/08)
・大人層向けトイホビー市場、アジア市場で開拓余地大
映像配信サービスを通じ世界中で拡大するIPファンに向け商品・サービスを提供するグローバルIP軸戦略が中長期で同社の成長を支える見通し。特に、大人層向けトイホビー市場や中国を含むアジア市場の開拓余地は大きい。デジタル化も追い風。家庭用ゲームでは利益率が高く長期で販売本数積み上げが可能なデジタル流通への構造変化が「巣ごもり」需要を機に加速した。商品・サービスを世界中に届けるため、強化中の自社ECサイトも活用する。
・来期営業利益1050億円へ、家庭用大型新作を想定
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。家庭用ゲーム大型新作『ELDEN RING』の発売(前回想定は今期)を見込む来期は1050億円を予想。新型コロナウイルスによるダメージが大きいリアルエンタメの赤字縮小に加え、「ガンプラ」など大人層向けトイホビーの続伸もあり、3期ぶりの最高益更新へ。
・『ドラゴンボール』に続く世界的IPの育成に注目
『ドラゴンボール』に続くグローバルIPの育成に要注目。『デジモン』が再始動するほか、『ガンダム』は欧米市場攻略に再挑戦。北米では大手ディスカウントストアでの「ガンプラ」展開が好発進したが、本格的市場攻略に向け実写版ハリウッド映画の公開(時期未定)が待たれる。
・リスクファクター ~コロナ影響の長期化など
・アナリストの投資判断 ~株価7000円台乗せも視野に、家庭用新作情報の更新に注目
当研究所予想に基づく来期PERは19倍。日経平均株価採用発表から前期決算発表までの平均21倍に基づけば、昨年10月以来の7000円台乗せも視野に入ろう。「東京ゲームショウ」(9月23~27日)や次世代ゲーム機発表会などでの家庭用ゲーム新作情報の更新に引き続き注目したい。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。