QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2020/09/17)
・今期営業減益見込む予想据え置き
企業価値研究所予想の21/3期の連結営業利益は前期比1%減の186億円。1Qの業績は概ね順調に推移しており前回予想を据え置く。医療用漢方製剤は数量ベースでは安定した成長を見込むが、国内薬価改定の影響と販管費の増加で営業減益予想。
続く22/3期と23/3期の連結営業利益予想も変更なし。22/3期が同8%増の200億円、23/3期は同4%増の208億円。医療用漢方製剤の安定した成長に加えて、20年3月に連結子会社化した盛実百草(中国)の利益貢献(21/3期は収支均衡)を見込み増益を予想する。
・1Qは3%増収、10%営業増益
21/3期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比3%増の318億円、営業利益は同10%増の57億円。薬価改定や新型コロナの影響で医療用漢方製剤の売上高は同横ばいの294億円。盛実百草の新規連結等が寄与し増収。活動自粛に伴う経費の未消化で販管費が減少し営業増益。
・リスクファクター ~医療制度、原料調達など
・アナリストの投資判断 ~中国のビジネスモデル明示を
21/3期1Qの決算発表(20年8月5日)や中国関連の景気敏感株物色の相場展開で足元の株価は堅調に推移。しかしながら、1Qの増益は経費未消化の影響が大きいこと、中国事業は緒に就いたばかりで業績への影響は軽微(販売体制構築のためM&Aを交渉中)な点を留意。株価の持続的な成長には、国内医療用漢方製剤の着実な成長、成長ドライバーと位置付ける中国事業の具体的なビジネスモデルを示す必要があろう。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。