22日の米国株式市場でフィットネス機器のペロトン・インタラクティブ(PTON)が大幅に3日続落した。通常取引の終値は、前日比2.81%安の120.80ドルだった。外資系証券による投資判断の引き下げも重しとなった。
ゴールドマン・サックスは、21日付のリポートで格付けを「買い」から「中立」へ引き下げた。目標株価は、138ドルから140ドルに引き上げた。
リポートでは、株価の上昇一服を警戒しているようだ。2019年10月21日付で同社を米国株の買いリストにピックアップして以来、S&P500指数は約14%上昇したのに対して、ペロトン株は約5.6倍と大きく上昇した。同社の長期的な成長を引き続き期待しており、現在の新型コロナウイルスの世界的流行がフィットネス製品の購買意欲を加速することを見込む。
ただ、最近の業績不振もあって、株価は基本的に当初の目標である138ドルに到達しており、短期的な上昇期待の多くがすでに織り込まれていることを示唆している。また、ロサンゼルス港の混雑による出荷遅延を受けて20年10~12月期の業績見通し(11月5日の20年7~9月期決算で開示)がネガティブなものになる可能性があるとし、株価下落の際は良いエントリー・ポイントになるだろうとした。(QUICK Market Eyes 阿部 哲太郎)