QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/10/27)
・Speedway取得時期次第で変動する可能性も
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。米Speedway(来年1~3月取得予定)の貢献を織り込む来期は2期ぶりの最高益更新を見込むが、取得時期次第(当研究所想定:来期期初)で予想が変動する可能性も。
・米でのシェアは8.5%へ上昇、シナジー創出に期待
Speedway取得で米コンビニ店舗数シェアは5.9%から8.5%へ上昇し、2位との差が広がる見込み。低燃費化によるガソリン販売減は不可避だが、Speedwayと7-Elevenのタバコ以外の商品日販格差は大きく、日販・粗利益率の上昇余地あり。規模拡大による差別化商品開発加速といったシナジー創出にも期待がかかる。
・国内コンビニのビジネスモデル見直しリスクは遠のく
国内コンビニでは消費行動変容に合わせた変化対応が奏功しているほか、「24時間営業問題」以降の様々な取り組みにより、ビジネスモデル見直しのリスクは遠のいたと言える。実際、チャージ減額、廃棄ロス削減などから加盟店利益は増加傾向。士気向上による好循環入りにも期待。
・新中計に引き続き注目、構造改革を加速できるか
来春公表予定の新中計に引き続き注目。ヨーカ堂、そごう・西武などで、厳格な財務規律に基づき退店、撤退、スリム化といった構造改革を加速できるか、見極めたい。
・リスクファクター ~コロナ影響の長期化など
・アナリストの投資判断 ~Speedwayの貢献を織り込めば割安感が強い
Speedwayの貢献を織り込んだ当研究所予想に基づく来期PER(特別利益を除く実質ベース)は13倍。コンビニ業界が厳しい局面に立たされていた10/2期の17倍と比べても割安感が強い。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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