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[テーマ株]ヒートポンプ関連株に集まるマネー、CO2削減・ESGで注目高く ダイキンは上場来高値

記事公開日 2020/11/18 17:30 最終更新日 2021/1/26 14:15 日本株 バイデン テーマ株 脱炭素 バイデノミクス ヒートポンプ ESG QUICK Market Eyes

【QUICK Market Eyes 弓 ちあき】機械の排熱を再利用する「産業用ヒートポンプ」銘柄の値動きが堅調だ。QUICKが選定する14銘柄の17日までの過去5営業日平均の上昇率は3.5%と、同期間の東証株価指数(TOPIX)の2%を上回って推移している。

米国では環境政策に注力する姿勢を示すバイデン氏が大統領選に勝利し、日本では菅義偉首相が温室効果ガスの実質排出ゼロを2050年までに実現すると表明した。また、企業サイドではESG(環境・社会・企業統治)への取り組み強化が投資家から求められるようになり、CO2削減の取り組みとして工場を中心としたエネルギーシステムの見直しが進められている。

キリンホールディングス(2503)は19年6月に全工場へのヒートポンプ導入を表明。サッポロホールディングス(2501)もヒートポンプ設備を導入するなど動きは広まっている。

政策面でも後押しが期待できそう。経済産業省は21年度に省エネルギー設備の導入補助要件を見直す予定だ。効率性の高い設備への補助率を高めるなど機器の差をつけ、温暖化対策への取り組みを後押しする狙いがあるもよう。ヒートポンプの普及にも弾みが付く可能性がある。

個別では上昇率トップはダイキン工業(6367)で、18日に上場来高値を更新。同社は家庭用に加えて業務用のヒートポンプ給湯機を展開する。2位の木村化工機(6387)は7.7%上昇。エネルギー消費の大きい化学プラント向けの蒸留装置などで省エネ技術を高めている。
 東芝(6502、2部)は11日に石炭火力発電からの撤退を表明し、省エネ関連に注力する方針を明らかにした。お題目だけではなく、企業の取り組みも本格化している。

■産業用ヒートポンプのテーマ株はコチラ

脱炭素関連のひとつとして、工業等で使われる機械の排熱を再利用してエネルギーを活用する技術が注目されている。本テーマでは、産業用ヒートポンプメーカとして公的資料にも記載されている企業をピックアップした。

  コード 5営業日の騰落率 時価総額(億円)
ダイキン 6367 7.79% 23,665
木村化 6378 7.66% 487
三菱重 7011 6.23% 2,597
オムロン 6645 5.42% 8,440
三菱電 6503 5.09% 1,461
荏 原 6361 4.29% 3,115
東 芝 6502 3.70% 2,818
日 立 6501 2.32% 3,957
神戸鋼 5406 1.42% 491
ササクラ 6303 1.03% 2,253
三浦工 6005 0.00% 5,230
オルガノ 6368 -1.44% 5,540
富士電機 6504 -1.98% 3,370
昭和鉄 5953
平均   3.45%  
TOPIX   1.99%  

著者名

QUICK Market Eyes 弓 ちあき


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