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富士ソフト(9749) 3Q累計は想定線。通期17%営業増益の当研究所予想を据え置き

QUICK企業価値研究所アナリスト 前田俊明(2020/11/18)

・20/12期は5%増収、17%営業増益を予想
 20/12期3Q累計の連結営業利益は前年同期比19%増となった。新型コロナウイルス感染症の拡大により、システム投資の見直しや先送りなどの動きがあったが、中核のSI事業が拡大し売上高は同4%増を確保。テレワークの広がりにより自社でも国内外の出張・移動などの機会が減り、関連費用が減少したことも増益に寄与した。企業価値研究所では3Q累計業績が概ね想定線だったことから、前期比5%増収、同17%営業増益の従来予想を据え置く。数年にわたる積極採用で人員増強を図っていたことから、人件費の増加を見込む。受注の積み上げが遅れるとエンジニアの稼働率が下がり固定費負担が重くなるが、稼働率の高水準を維持するとみている。
 翌21/12期は前期比5%増収、同7%営業増益の従来予想を据え置く。

・3Q累計受注高は1%増、受注残高は4%増
 業績の先行指標であるSI事業の受注高をみると、3Q累計は前年同期比1%増。システム構築は減少したが、プロダクト・サービスが増加した。3Q末の受注残高は前年同期末比4%増を確保。

・リスクファクター ~不採算案件の発生

・アナリストの投資判断 ~指標面では割安感
 同社は事業拡大を見据えた積極的な新卒採用を展開し体制整備を図ってきた。旺盛な需要に人員増がかみ合い19/12期まで3期連続の2桁営業増益。当研究所は20/12期も2桁営業増益、21/12期は営業増益を見込む。当研究所ベースのPERは20/12期17倍、21/12期16倍。指標面では割安感があるとみている。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

前田 俊明

シニアアナリスト

情報通信、サービスセクター担当

 

【プロフィール】

独立系のシステム開発会社に入社。システムエンジニアとして金融機関のシステム構築案件に携わる。QBR(現QUICK企業価値研究所)入社後は、主に情報通信業界、サービス業界の企業調査を担当。各種資料をベースとしたファンダメンタル分析に重きを置きつつ、訪問取材を継続的に実施し、資料では捉えにくい企業の機微を感じ取るようにしている。

 

日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 コンピューターソフト専門部会評価実施アナリスト

東京証券取引所が運営する「アナリストレポート・プラットフォーム(ARP)」の企業調査レポートの作成を担当


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