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古河電気工業(5801) 自動車関連の需要回復を見込み、22/3期以降の当研究所営業利益予想を上方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 中村宏司(2020/11/20)

・21/3期は79%営業減益を予想
 企業価値研究所では21/3期は営業利益50億円(前期比79%減)の従来予想を据え置いた。インフラ部門の不振を電装エレクロニクス部門が補っていることから従来予想を変更しなかった。前期比では、新型コロナウイルス感染拡大の影響による需要減により大幅な減益を予想する。

・22/3期は需要回復による増益を予想
 22/3期、23/3期の営業利益は従来予想を上方修正した。電装エレクトロニクス部門の自動車部品・電池事業の需要回復が早まっていることを考慮した。22/3期以降は電装エレクトロニクス部門の自動車部品・電池事業、インフラ部門の情報通信ソリューション事業を中心とした需要回復により増益基調が続くと予想する。

・上期は33億円の営業赤字
 21/3期上期の営業損益は33億円の赤字(前年同期は108億円の黒字)。インフラ部門、電装エレクトロニクス部門の不振で営業赤字となった。

・リスクファクター ~エレクトロニクス・自動車関連の需要動向など

・アナリストの投資判断 ~収益改善に合わせて株価も上昇へ
 当研究所では、22/3期以降は営業増益への回復を予想。株価指標面では、21/3期上期実績連結PBRは0.71倍と1倍を割り込み割安な水準にある。今後の収益改善が鮮明になるにつれ株価も緩やかに上昇に向かうものと考える。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

中村 宏司

シニアアナリスト

鉄鋼・非鉄担当


【プロフィール】
1988年、専修大学商学部会計学科卒業。コスモ証券(現岩井コスモ証券)入社。債券部、財務部を経て企業調査のアナリストになる。2001年、QBR(現QUICK企業価値研究所)に入社し現在に至る。 企業調査では、コスモ証券時代からガラス・土石、鉄鋼、非鉄金属などの素材分野を担当。事業の構造変化や足元の事業動向を投資家にわかりやすく伝えられるように心がけている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 鉄鋼・非鉄金属専門部会 評価実施アナリスト


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