QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2020/11/25)
・『あつ森』などで開拓中のライト層が次のソフトを購入する好循環に
今期2Q実績から『あつ森』『ポケモン剣盾』『リングフィット』などで開拓中のライト層が次のソフトを購入する好循環になったことを確認。想定以上のハード採算改善もあり、今期連結営業利益の企業価値研究所予想を大幅増額。前期比62%増の5700億円を見込む。DL版への移行、有料追加コンテンツ投入、オンラインサービス会員数拡大といったデジタル化の進捗が原動力となり、「Wii」全盛期以来、12期ぶりの最高益更新へ。
・「Switch」長寿命化やデジタル化進捗で来期以降も高水準の利益を維持する見込み
来期以降のハード販売台数も2000万台超を想定。「3DS」からの買い替えや中国展開によるライフサイクル長期化に加え、来春開業のテーマパークやハリウッド版『スーパーマリオ(仮)』(22年公開予定)で獲得する新たなファンを取り込める可能性がある。ソフト販売本数増加、デジタル化進捗もあり連結営業利益は高水準を維持へ。「Wii」時代と違いデジタル化がライト層の離脱防止につながる見込み。「Joy-Con」の機能活用による新たなゲーム体験提案やサードパーティの協力加速にも期待。
・リスクファクター ~ライト層離脱、ユーロ安など
・アナリストの投資判断 ~今・来期のPERは15倍台で割安感強い
PER(当研究所予想)は今・来期とも15倍台。当研究所が適正水準と考える20倍を下回り、割安感が強いとみる。当面、材料不足だが、年末商戦の結果がみえてくる1月中旬くらいから上昇基調へ。来春の「スーパー・ニンテンドー・ワールド」開業も材料視される可能性あり。『あつ森』、『ゼルダ無双 厄災の黙示録』(11月発売)、『モンハン ライズ』(来年3月発売予定)の販売動向や来期以降の新作ラインナップに関する情報発信にも要注目。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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