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メディパルホールディングス(7459) 想定以上にメディセオ事業の業績が悪化、利益予想を減額修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 真下弘司(2020/12/18)

・上期の実績を踏まえて予想を修正
 企業価値研究所予想の21/3期の連結業績は、売上高の3兆2200億円(前期比1%減)に変更はないが、営業利益は464億円→368億円(同31%減)に引き下げた。続く22/3期も売上高は3兆2720億円(前期比2%増)で変更ないが、営業利益は492億円→464億円(同26%増)に引き下げた。薬価改定や新型コロナの影響等から想定以上に医療用医薬品等卸売(メディセオ)事業の業績が悪化した上期の実績を踏まえて、売上高は据え置き、利益は減額した。化粧品・日用品、一般用医薬品卸売(PALTAC)事業は増益基調が続くとの見方に変更はない。

・上期は4%減収、36%営業減益
 21/3期上期の連結業績は、売上高が前年同期比4%減の1兆5884億円、営業利益は同36%減の180億円。薬価改定や新型コロナ、医療機関の経営環境悪化で価格引き下げ要求が高まったことなどもありメディセオ事業の利益が大きく落ち込んだことが響いた。

・リスクファクター ~医療費抑制、総価契約・未妥結仮納入など

・アナリストの投資判断 ~利益予想を減額、慎重な投資スタンスで
 株式相場全般がバブル崩壊後の高値圏で推移する中、同社の戻りは鈍い(19年3月につけた上場来高値2689円の7割程度の水準)。薬価改定や新型コロナの影響等からメディセオ事業の業績が想定以上に悪化。当研究所の利益予想を減額修正したこともあり、慎重な投資スタンスで臨みたい。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

真下 弘司

シニアアナリスト

医薬品セクター担当


【プロフィール】
00年から現職。医薬品・医薬品卸等を担当。レポート作成に際しては、会社側開示情報に基づく数値分析に、個別取材等の足で稼いだ情報を加えて、平易な文章で誰が読んでもわかるようにと心がけている。また業績のほか、ESG(環境・社会・企業統治)などの観点から企業を評価できないか模索中。


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