QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2021/01/18)
・カメラ、インクジェットプリンターが想定を上回る
1月14日、会社側は20/12期の連結計画(実績見込み)を上方修正した。営業利益は640億円→1050億円(前期比40%減)に。デジタルカメラやインクジェットプリンターなどが、特に利益面で計画を上回ったとしている。
・当研究所の20/12期予想は新たな会社計画と同額に
企業価値研究所の20/12期予想は、新たな会社計画と同額に引き上げる。営業利益は630億円→1050億円(同40%減)に。セグメント別営業利益では、デジタルカメラ、インクジェットプリンターなどのイメージングシステムを上方修正した。21/12期以降は暫定的に従来予想を据え置く。現時点では、増収・増益に向かう見通し。1月28日に発表される予定の20/12期本決算の内容および会社側の見通しなどを踏まえたうえで改めて見直す。
・3Q累計は営業72%減益
20/12期3Q累計の連結営業利益は343億円(前年同期比72%減)だった。イメージングシステムは増益だったが、他のセグメントの減益が大きかった。
・リスクファクター ~海外依存度の高さ、提携先の業況など
・アナリストの投資判断 ~当面はやや強気にみるが、本決算の内容を踏まえたうえで改めて見直す
当研究所では、当面の株価をやや強気にみている。株式相場全体が業績回復を織り込むなか、具体的に好転を示した同社の注目度が高まっているため。ただ、今回上方修正となったイメージングシステム(特にデジタルカメラ)やオフィスといった従来の主力事業の事業環境は厳しい。株価の見通しも業績予想と同様、20/12期本決算の内容および会社側の今後の見通しを踏まえたうえで改めて見直すこととする。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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