QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2021/01/26)
・3Q累計の進捗良好で今期業績の上振れ期待高まる
21/2期3Q累計業績は前年同期比10%減収、営業利益は同6%減の100億円。新型コロナウイルスの影響で主力販売先の欧米を中心に前半に販売が減速。3Qの販売は回復に向かったが、1割減収、小幅減益に終わった。ただ、営業利益は会社通期計画比90%と高進捗だった。企業価値研究所は21/2期通期予想を前回10月に続き増額する(営業利益120億円→130億円)。四半期利益は前年同期比で回復傾向にあり、繰越需要等背景に販売は回復基調とみる。4Q業績も回復が続くと予想。現状の会社計画は保守的で上振れの可能性が高いとみる。
・来期・再来期と利益続伸を予想。予想をやや増額
当研究所は22/2期、23/2期と増収増益を予想。需要低迷の反動もあり、販売や業績が22/2期から上向くとの見方を継続。需要の上振れ等も踏まえ予想をやや増額する。欧米の住宅・インフラ関連需要が建機販売の下支えになるとみる。生産能力増強のため新工場建設を計画中。中長期の業績成長への貢献が期待される。21/2期は小幅減配の計画だが、最終的に増額の可能性も。22/2期以降の配当は増益に伴い増加基調を見込む。
・リスクファクター ~コロナ長期化、為替、電動化等
・アナリストの投資判断 ~割安感あり。上伸を予想
株価はコロナ禍で上伸基調を辿ったが、直近では上昇が一服。現状の当研究所の21/2期予想PERは約12倍と同社の過去5年平均並みにとどまる。製造業や機械セクターの現状の平均予想PERは世界的な金融緩和等を背景に大幅に上昇しており、今期業績の会社計画比の上振れ期待、来期以降の利益成長や配当増加等へ期待も踏まえると、現状の株価水準には割安感があるとみる。当面株価は上伸基調で推移すると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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