QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2021/04/06)
・自動車や建機の需要回復等で1Q利益は順調な出足
21/11期1Q業績は前年同期比6%減収、営業利益は24億円と同6%増加。自動車や建機の需要回復を受けベアリングや油圧機器等の売上高が回復基調で推移。設備関連は伸び悩んだが、コストダウンもあり営業増益の出足となった。企業価値研究所は21/11期通期業績予想を増額(営業利益95億円→110億円)。需要環境は自動車や建機市場の回復を背景に緩やかながら着実に回復していること、2Q以降の為替想定を円安方向に見直したこと(1ドル=103円→110円)等が修正要因。会社計画(営業利益80億円)は保守的な感が強まったとみる。
・来期・再来期の当研究所予想も増額
当研究所の22/11期、23/11期の業績予想も増額する。為替円安の効果や需要環境の改善を織り込んだ。対前期比では自動車・建機関連の需要増に伴う油圧機器、ベアリング、工具等の伸長、自動化ニーズ拡大等を背景としたロボットの売上回復等を見込む。業績水準の向上には自動車の電動化対応やロボットの収益性向上、工具の新製品の拡販等が課題になるとみる。
・リスクファクター ~コロナ長期化、車の減産、為替等
・アナリストの投資判断 ~割高感薄い。業績回復期待下支えに堅調推移を予想
株価は2月以降総じて堅調に推移。現状の当研究所の21/11期予想PERは18倍台で、同社の過去の推移(17~19年度の3年度平均は13倍台)と比較すると高い。ただ、現状の機械セクターの平均予想PERは30倍強と依然高く、当研究所の22/11期予想PERは15倍に下がること、実績PBRは過去3年平均並みであること等を踏まえると、割高感は薄い水準とみる。業績回復期待を下支えに、当面の株価は堅調な推移が続くと予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
本サイトに掲載の記事・レポートは、QUICK企業価値研究所が提供するアナリストレポートサービスの抜粋記事です。
レポートサービスは証券会社・金融機関様に対し個人投資家向け販売資料としてご提供させて頂いております。
サービスに関するご質問、資料のご請求等は以下フォームよりお問い合わせください。
※ 個人投資家の方は掲載記事(レポート)の詳細を「QUICKリサーチネット」からもご覧頂けます。
サービスの詳細・ご利用方法はこちらをご覧ください。
※ なお、本サイト掲載記事の内容に関する個別のご質問にはお答えできかねます。ご了承ください。