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オリンパス(7733) 医療系を中心に進捗は順調。業績予想を上方修正

QUICK企業価値研究所アナリスト 谷林正行(2021/12/06)

・主要3セグメントそれぞれ営業利益を増額
 企業価値研究所は22/3期の連結予想営業利益を1320億円→1440億円(前期比76%増)に引き上げた。上期実績を踏まえ、主要3セグメントの営業利益をそれぞれ増額。内視鏡では7月からEDOF(被写界深度拡大技術)スコープの出荷を再開していたことから拡大するとみていたが、想定以上の伸びだった。来期以降も上方修正。半導体不足の影響なども考慮したが、3セグメントとも増収・増益が続く見通し。

・科学事業を分社化へ
 会社側は今期の業績計画に科学事業の分社化費用を織り込んだ。19年に公表した経営戦略で世界をリードするメドテックカンパニーを目指すとしており、当研究所では今後譲渡される公算が大きくなったと認識している。

・22/3期上期の営業利益は前年同期比2.5倍
 22/3期上期の連結営業利益は763億円(前年同期比2.5倍)となった。新型コロナウイルスの影響を強く受けた前年同期との比較で3セグメントとも大幅に回復した。

・リスクファクター ~為替相場の変動、医療における当局の規制、製造物責任、映像における競争激化など

・アナリストの投資判断 ~順調な進捗を確認。相対パフォーマンス改善が続く見通し
 最近の株価は値下がりしているが、対TOPIXの相対株価ではパフォーマンスが改善している。当研究所では当面この改善傾向が続くとみている。内視鏡、治療機器の医療関連の順調な進捗が評価されていくものとみているため。ただオミクロン型など新型コロナウイルス変異株はリスク要因。現時点では相対パフォーマンスは悪化していないが、医療逼迫や供給面などの懸念が高まれば、そのリスクが株価に反映されることも考えられる。

 

(提供:QUICK企業価値研究所)
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著者名

谷林 正行

シニアアナリスト

民生エレクトロニクス、精密機器、総合重機セクター担当


【プロフィール】
東京大学工学部反応化学科卒、山一証券経済研究所入社、ベンチャーキャピタル、格付機関、IRコンサルティング会社を経て現在に至る。
新技術、テーマを中心としたレポート作成やベンチャー企業の将来性の判断、財務面を中心とした企業分析など、過去に携わった業務経験を活かし、様々な視点から対象企業を分析することを心掛けている。


日本証券アナリスト協会検定会員

日本証券アナリスト協会 ディスクロージャー研究会 電気・精密機器、機械専門部会 評価実施アナリスト


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