QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2021/12/10)
・持続的な成長につながる礎として「ホワイトFC」への取り組みを評価
ここ数年の急成長によりFCの疲弊が限界に近づくなか、FCに無理をさせない「ホワイトFC」を掲げる同社は安定成長志向を強めている。限られた経営資源のもと、出店ペースを加速する考えもない模様。企業価値研究所も24/3期までの単独営業利益を安定成長見通しに修正した(年率11%成長→同8%成長)が、高機能・低価格PBによるアスレジャー市場開拓をテコに続伸へ。24/3期の期末店舗数を1024店(前期末906店)、FC1店当たり売上高を1.8億円(前期1.6億円)、PB売上比率を68%(同60%)と見込んだ。「ホワイトFC」への取り組みは持続的な成長につながる礎として評価したい。配当性向メド30%に基づき前期まで11期連続で増配中。積み上がるキャッシュの使途として、配当性向引き上げに期待。
・アスレジャー市場の開拓余地は依然大きい
一般顧客向け高機能・低価格PBにより普及価格帯アスレジャー市場の開拓余地は依然大きい。商品の拡充、機能性の訴求、新業態「#ワークマン女子」の路面展開などにより更なる客層拡大にも取り組んでいる。会社側が目指す将来的な国内1500店体制は十分狙える目標とみるが、物流体制拡充が急務。
・リスクファクター ~人気低下、物流体制拡充の遅れ
・アナリストの投資判断 ~持続的な利益成長、配当増に沿った中長期での株価水準訂正に期待
株価下落によりPER(当研究所予想)は今期26倍、来期24倍、24/3期22倍と割高感はない。アスレジャー市場開拓と「ホワイトFC」への取り組みが相まって持続的な利益成長、および、それと連動した配当の増加が見込まれ、中長期で株価の水準訂正に期待。サステナブル投資が広がるなか、「ホワイトFC」への関心が高まる可能性も。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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