QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2021/12/13)
・業績伸長見込む当研究所予想を継続
21/12期3Q累計業績は大幅に回復。半導体関連や自動車関連の堅調な需要や高付加価値品の伸長、中国製造業の内製化推進の動きや円安等を背景に業績が伸長。3Qの3カ月の業績はここ数年で最高となった。会社は通期計画(営業利益48億円)を据え置き。企業価値研究所は会社計画比やや強めの業績伸長を見込む予想(営業利益50億円)を継続。会社計画は現状保守的とみる。22/12期、23/12期と業績続伸見込む当研究所予想も継続。外部環境は芳しくないが円安効果等を勘案した。半導体・自動車・高速通信網関連等のドリル需要の増加、設備投資増強の効果などにより業績続伸を見込む。
・財務は依然良好。21/12期は増配の見通し
自己資本比率は直近まで90%超の高水準を維持。20/12期の1株当たり年間配当金は期初計画の60円から特別配当10円を含む70円に増額。21/12期の会社配当計画は上期決算時に1株当たり年間60円→75円に増額され、最終的に再増額の可能性も。当面同社の株主還元は高水準が続くと予想する。
・リスクファクター ~部材不足、電子機器需要変動等
・アナリストの投資判断 ~好業績や還元強化への期待を背景に回復基調を予想
株価は昨年来上昇し、8月に年初来高値4240円を付けたが、その後は一進一退となった。現状の当研究所の21/12期予想PERは17倍台、実績PBRは1.2倍。同社の過去5年平均(PER22倍、PBR1.1倍程度)に対し、PBRは若干高いがPERは低く、割高感の薄い水準とみる。好業績や株主還元強化への期待を背景に、株価は当面回復基調を辿ると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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