【日経QUICKニュース(NQN)】オリックスが反落している。前日比127円(4.52%)安の2679円まで下落した。1日発表した2023年4~9月期の連結決算(米国会計基準)で、純利益が前年同期比5%増の1281億円だった。国内事業の堅調で最終増益となったものの、24年3月期通期の見通し(3300億円)に対する進捗率は39%にとどまり、先行き不透明感から売りが優勢になっている。
国内ではレンタカーや自動車リースなどが伸びたほか、ホテルなど不動産事業も好調だった。一方、前年同期に資産売却益を計上した反動から海外事業は減益だった。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券の辻野菜摘シニアアナリストは1日付のリポートで「コアの収益が米国、アジアなど厳しく、国内の改善の影響が全体の利益に目立って貢献できない状況が続いている」との見方を示した。