【QUICK Market Eyes 阿部哲太郎】半導体のモールディング(樹脂封止)装置で世界トップのTOWA(6315)が大幅続伸し、上場来高値を更新した。22日の取引終了後に画像処理半導体(GPU)大手のエヌビディアが発表した2024年2~4月期決算で主要項目が市場予想を上回ったほか、併せて発表した5~7月期の売上高見通しが市場予想を上回ったのを好感し、時間外取引で上昇した流れが続いている。
23日の東京株式市場で半導体株に買いが先行しており、特に生成AI(人工知能)用途のGPUとともに用いられるHBM(広帯域メモリー)に関連した銘柄が上昇率上位となっている。
半導体検査のプローブカード大手の日本マイクロニクス(6871)は5%高、BM(広帯域メモリー)などデータを一時記憶するDRAM向けプローブカードの高い需要が続いている。
半導体切削装置のディスコ(6146)は6%高と大幅続伸。HBM向けでは高精細な加工が可能なグラインダー(研磨装置)の出荷が伸びている。