米連邦準備理事会(FRB)のアラン・グリーンスパン元議長は6日、米経済専門チャンネルのCNBCに出演し、史上最高値を更新し続ける仮想通貨のビットコインを1775年の米独立戦争時に戦費調達のために発行された通貨・コンチネンタル紙幣に例えた。
当時、13州の代表によって構成された大陸会議がコンチネンタル紙幣の発行を認めていたが、1782年には無価値になったという。
ジョージ・ワシントン初代大統領が戦争中に武器などを購入するのに役立ったというものの、グリーンスパン氏は「コンチネンタル紙幣は本当のモノやサービスを作り出したが、結局は無価値になった事実がある」と指摘。米国がイギリスから独立するという目的を達成したことで、究極的には無価値になるのは当然という見立てのようだ。グリーンスパン氏は米国の歴史書を共同執筆した経歴を持つとのこと。
その上でグリーンスパン氏は「人間が買っている、ありとあらゆるものには何ら価値が無い。カジノでギャンブルに興じる人々は勝ち目がないのに、誰にも止められない」とも述べ、ビットコインに投資する投資家に厳しい見方を示した。
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