ビットコインの荒い値動きが続いている。国内取引所大手のビットフライヤーによると、8日に一時230万円台を付けたが、9~10日は一時150万円を割り込む場面もあった。11日朝の時点では170万円前後で推移している。
ビットコインの値動き(QUICKナレッジ特設サイトより)
シカゴオプション取引所(CBOE)が11日の日本時間8時(10日の米東部時間18時)からビットコイン先物の取引を開始する。CMEグループも先物の上場を予定しているが、英フィナンシャル・タイムズ紙電子版によればJPモルガン・チェース、シティ・グループといった米大手銀は顧客にビットコイン先物の取引を提供しないという。ゴールドマン・サックスは7日時点で、何名かの顧客には取引を提供するとしているという。
ダウ・ジョーンズ通信(DJ)によればモルガン・スタンレーとソシエテ・ジェネラルはビットコイン先物に関する方針を検討中といい、商いが膨らまないようだと先物主導の乱高下は避けられるかも知れない。
JPモルガンは8日付のレポートで「国によってビットコインに対する関心が異なる」と指摘した。執筆時点で1日のビットコインの取引で用いられる通貨の割合は、日本円は30%、米ドルが27%、ユーロが9%、豪ドルが6%、シンガポールドルが5%だったとした。日本円でのビットコインの取引については「10月初旬は60%程度の割合を占めており、日本円を使用したビットコインの取引は減少した」という。一方で、「ユーロを使ったビットコイン取引は4%から増加した。その他の非主要通貨での取引は増えた」という。
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