米長期金利とFF金利先物の連動性は高い。FF先物の2020年1月物は、おおむね2019年末のFFレートと考えることができる。16日の清算値は(金利ベースで)2.77%であり、米連邦準備理事会(FRB)が3月に発表した米連邦公開市場委員会(FOMC)の参加者らによる政策金利見通し「ドットチャート」における中央値よりも低い。
16日の米債市場で10年金利は一時3.1%台に乗せたが、FF先物との関係を見る限り、この水準が高すぎるとは言えない。むしろマーケットはFRBの利上げペースの加速を織り込む動きになっている。更なる金利上昇の可能性を意識しておいた方が良さそうだ。
(池谷信久)
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