米アトランタ連銀が幅広い景気指標を基に分析し公表する「GDPナウ」によると、19日時点の2018年4~6月期の国内総生産(GDP)成長率予測は4.7%と、前回(6月14日)の予測値(4.8%)から小幅低下した。
19日に発表された5月の米住宅着工件数は前月比5.0%増の135万件と市場予想(132万件)を上回り、2007年7月以来約11年ぶりの高水準となった。一方、住宅着工の先行指標となる建設許可件数は同4.6%減の130万1千戸と市場予想(135万3千戸)を下回った。2カ月連続のマイナスで、昨年9月以来の低水準となった。
新規の住宅着工が実質住宅投資の成長率を0.3%から2.9%へと押し上げたものの、15日に米連邦準備理事会(FRB)が鉱工業生産を引き下げた分(GDPを4.6%に低下させた)を補うことができなかった。GDPナウの次回発表は6月27日、米商務省は7月27日に4~6月期GDP速報値を発表する予定だ。(丹下智博 )
(注)チャートはQUICK FactSet Workstationより作成
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