トヨタ(7203)が3日発表した2018年4~6月期(第1四半期)の連結決算(米国会計基準)は、売上高が前年同期比4%増の7兆3627億円、営業利益は19%増の6826億円だった。19年3月期通期は期初に公表した減収減益見通しを据え置いた。
QUICK端末のナレッジ特設サイトのツール「進捗率ダッシュボード」によると、会社側が計画する通期の売上高(29兆円)に対する4~6月期の進捗率は25.39%となり、過去6期の平均の24.67%を上回った。ツールは、企業ごとに売上高の進捗率の傾向を「期末追い込み型」や「少し出遅れ型」など7つのタイプに分けている。トヨタは「均等なペース」に分類される。
営業利益(2兆3000億円)の進捗率は29.68%と、こちらも平均値の28.64%を上回った。
決算発表を受け、3日午後の東京株式市場でトヨタ株は売りが優勢になった。通期の業績見通しを据え置いたため、一部の投資家の失望売りを誘ったようだ。
ナレッジ特設サイトの別のツール「業績修正確率&着地予想」によると、7~9月期の決算発表時にトヨタが通期の営業利益予想を上方修正する確率は47%と、ほぼ五分五分だ。一方、下方修正する確率は12.2%。可能性としては上方修正の方が大きい。同ツールは最終的に通期の営業利益が2兆4423億円と、会社計画を6.2%上回るとはじき出している。
(QUICKナレッジ開発本部 永島奏子)
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