開示会社：魚 力(7596)
開示書類：2025年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕（連結）
開示日時：2024/07/31 15:00

<決算スコア> +2.79

<業績データ>
発表期 2024/06
種別 1Q
売上高(百万円) 8,698
前期比 +8.0% ○
営業利益(百万円) 360
前期比 +22.0% ○
経常利益(百万円) 588
前期比 +33.3% ○
純利益(百万円) 390
前期比 +21.9% ○

予想期(通期) 2025/03
売上高(百万円) 37,600
前期比 +3.5% ○
会社予想比 0.0%
営業利益(百万円) 1,630
前期比 +3.0% ○
会社予想比 0.0%
経常利益(百万円) 2,030
前期比 -0.4% ●
会社予想比 +10.3% ○
純利益(百万円) 1,310
前期比 -3.7% ●
会社予想比 +10.1% ○
予想年間配当(円) 52.00

予想期(半期) 2024/09
売上高(百万円) 17,200
前期比 +5.1% ○
会社予想比 0.0%
営業利益(百万円) 540
前期比 +17.9% ○
会社予想比 +3.8% ○
経常利益(百万円) 930
前期比 +21.1% ○
会社予想比 +50.0% ○
純利益(百万円) 620
前期比 +15.2% ○
会社予想比 +51.2% ○
予想中間配当(円) 26.00


＜要約＞
　2025年3月期1Qの連結業績は、売上高が前年同期比8%増の86億9800万円、営業利益が同22.1%増の3億6000万円、経常利益が同33.4%増の5億8800万円、純利益が同21.8%増の3億9000万円だった。

　水産業界においては、地球的規模で地上からの供給に代わるタンパク質の供給源として、国内外において拡がる健康志向などから、養殖業を含む水産業、水産物に対する注目度は高まっている。

　新たに策定した中期経営計画(2024-2026年度)の下、国内事業の着実な成長と海外事業の拡大をめざし、仕入、販売、海外、人財、財務、地球環境といった分野における基本戦略に取り組んだ。第1四半期における全店売上高が前年を上回ったが、消費者の消費マインド、購買力が相応に高まったことに加え、前年度出退店同数ながら、経営資源を効率的に活用できる最適な店舗ポートフォリオ(筋肉体質の店舗網)の構築を念頭に戦略的に出退店を行った効果が現れたものと考えている。

　小売事業では、新たなバイイングパワーの構築に力を注ぎ、魚種の豊富さや旬を意識した仕入れを行い、鮮魚専門店ならではのにぎわいのある売り場作りを実施した。商品に付加価値をつけ差別化を図り、生ネタ寿司の販売を強化した。仕入・物流コストの増加に加え賃上げによる人件費の増加に対応するため、店舗ごとの新たな繁閑状況に応じた人員配置の下、作業オペレーションの統一化など運営の効率化、資材の絞り込みなど徹底したコスト削減に取り組んだ。いわゆる2024年問題に対応するため、配送ルートの組み換えや積載効率の向上による減車など配送コストの削減に取り組んだ。売上高は74億2000万円(前年同期比8.2%増)、営業利益は4億1800万円(前年同期比27.2%増)となった。

　卸売事業では、子会社の魚力商事株式会社が、米国において既存取引先への販売、アジアにおいて新規取引先の開拓に取り組んでいるところ、2023年5月に設立した合弁会社のCP-Uoriki Co.,Ltd.が、2024年6月までにバンコク市内を中心にタイ国内の大型ショッピングモールなどに鮮魚と寿司の小売店舗を10店舗オープンしたことから、これら店舗向けの輸出を伸ばしている。国内では飲食店舗、地方荷受向けなど売上を伸ばしている。人件費や仕入・出荷に付帯する費用など販管費が増加した。グループ全体の卸売事業の売上高は8億8600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益は800万円(前年同期比68.1%減)となった。

　飲食事業では、社会活動・経済活動の正常化やインバウンド需要の高まりなどによる来店客数の増加が後押しとなり、売上高が前年度に比べ増加した。2022年3月期より、各店について店舗運営を担当する店舗管理者とメニュー・調理を担当するシェフとの役割分担を明確化するなど店舗オペレーションの見直しや物流の合理化を含む構造改革に取り組んでいるところ、一定の効果を上げており粗利益額が増加した。人件費や水道光熱費をはじめとする店舗運営コストが増加している。売上高は3億7500万円(前年同期比10.5%増)、営業利益は700万円(前年同期は営業損失0円)となった。

　2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比3.5%増の376億円、営業利益が同3%増の16億3000万円を計画。



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