開示会社:ニッスイ(1332)
開示書類:2025年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔日本基準〕(連結)
開示日時:2024/11/06 13:00
<決算スコア> -0.02
<業績データ>
発表期 2024/09
種別 2Q
売上高(百万円) 440,682
前期比 +8.2% ○
営業利益(百万円) 17,276
前期比 +6.2% ○
経常利益(百万円) 16,976
前期比 -0.2% ●
純利益(百万円) 10,499
前期比 -10.1% ●
実績年間配当(円) 12.00
予想期(通期) 2025/03
売上高(百万円) 875,000
前期比 +5.2% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -0.5% ●
営業利益(百万円) 32,500
前期比 +9.6% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -3.9% ●
経常利益(百万円) 35,000
前期比 +9.5% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -2.8% ●
純利益(百万円) 24,000
前期比 +0.6% ○
会社予想比 0.0%
QUICKコンセンサス比 -4.4% ●
予想年間配当(円) 24.00
<要約>
2025年3月期上期の連結業績は、売上高が前年同期比8.2%増の4406億8200万円、営業利益が同6.1%増の172億7600万円、経常利益が同0.2%減の169億7600万円、純利益が同10.2%減の104億9900万円だった。
わが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善などにより経済環境に改善傾向が見られた。ウクライナ情勢の長期化や中東情勢の緊迫化、不安定な為替の変動などにより、依然として先行きは不透明な状況が続いている。世界経済(連結対象期間1-6月)については、欧米においてインフレ緩和による実質賃金の増加を受け、個人消費の持ち直しが景気を下支えした。水産事業では国内で鮭鱒などの販売が好調に推移したが、白身魚市況の低迷で北米加工事業が厳しいうえ、海水温上昇や台風などの影響を受けたことで国内外の漁撈・養殖事業も苦戦し減益となった。食品事業では円安やチルド事業の好調により増収となったうえ、原料価格低下の効果もあり増益となった。
食品事業では売上高は2398億5800万円(前年同期比207億4500万円増)となり、営業利益は163億2300万円(前年同期比21億7000万円増)となった。業務用を中心に販売は堅調に推移し増収となったが、家庭用はすりみ原料安のメリットがある中、米の高騰や円安による仕入価格・物流費上昇の影響を受け減益となった。家庭用は量販店向けが好調なうえ、販売チャネルの拡大を進めたことで数量が堅調に推移、円安効果も加わり増収となった。利益面では、業務用を中心にえびや白身魚の原料価格低下効果などがあり増益となった。スペイン・イタリアへの販売エリア拡大が寄与したことに加え、主原料である白身魚の価格が低位安定したことで増収・増益となった。株式会社グルメデリカが昨年7月から連結子会社として加わったこともあり増収・増益となった。
水産事業においては、かつおの漁獲は堅調に推移したが、いわし・あじは時化などによる漁獲減少の影響を受け減収・減益となった。まぐろは輸入品の増加などの供給過多による販売価格の低迷、ぶりは前期の前倒し販売の反動減、銀鮭は早期水揚げによる魚体重減少の影響で減収・減益となった。鮭鱒市況価格に回復の兆しが見られる中、水揚げ数量は増加したが、飼料価格上昇などのコスト増や生簀繰りの影響による生残率の低下に加え、製品構成により平均販売単価が下落したこともあり増収・減益となった。不採算在庫の整理が進んだことに加え、鮭鱒などの販売が好調に推移したことで増収・増益となった。商事事業では量販店向け鮭鱒の販売が堅調に推移した一方で、加工事業では人件費を含む価格高騰に加え、すけそうだらのすりみ・フィレの販売価格低迷の影響が大きく、増収・減益となった。
物流事業については、冷蔵倉庫事業、配送事業、通関事業を営んでいる。物流事業では売上高は82億5300万円(前年同期比4億5600万円増)となり、営業利益は13億2400万円(前年同期比4億2800万円増)となった。冷蔵倉庫事業では今年1月の新物流センター開業により取扱い数量が増加したことに加え、価格改定を進めたことで増収・増益となった。
2025年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.2%増の8750億円、営業利益が同9.6%増の325億円を計画。
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