QUICK Money World(マネーワールド)

個人投資の未来を共創する
QUICKの金融情報プラットフォーム

ホーム 記事・ニュース 菅政権で株価は?―ゴールドマンが見通し上方修正、大和は「年度末に2万5000円上回る」
この記事は最終更新から1年以上経過しております。

菅政権で株価は?―ゴールドマンが見通し上方修正、大和は「年度末に2万5000円上回る」

記事公開日 2020/9/16 16:00 最終更新日 2020/9/16 17:20 日本株 菅義偉 菅政権 QUICK Market Eyes

日本株_Japan_MarketG_lobal epidemics and economic impact

日本株に対する強気の声が相次いでいる。「菅新総理」誕生を前向きに評価しているようだ。

■「菅新首相は市場に優しい」=ゴールドマン

ゴールドマン・サックス証券は15日付リポートで、「菅氏の新首相就任は市場に優しい」との印象を示した。「引き続き、拡大的な財政・金融政策を重視していることに加え、短期的に市場を下支えする可能性のある構造改革及び規制緩和が一層進展する余地を見出している」と指摘し、東証株価指数(TOPIX)の3カ月、6カ月目標を1600、1650に設定し、従来予想(3カ月:1550、6カ月:1625)から小幅に上方修正した。12カ月目標は1700との予想が示されている。

また、菅氏のこれまでの実績と最近のコメントに基づくと、菅内閣誕生によりいくつかのセクターに影響が出るとも指摘。「デジタル庁」の新設、遠隔医療、オンライン教育の拡大は、IT関連分野を活性化することに繋がると指摘したほか、ジェンダーへの取り組みは「日本における多様性のリーダー」を支援する可能性があるとの見方を示した。

一方、菅氏は地方銀行の統合と携帯電話料金のさらなる引き下げ主張は、弱体化した地方銀行や通信事業者に圧力をかける可能性があるとの見方も示されている。

■20年度末の日経平均、2万5000円を上回ると予想=大和

大和証券は15日付リポートで、①2021年度の業績改善期待、②低金利環境が継続する中でのバリュエーション拡大、③世界景気回復等から外国人投資家による日本株投資増加から、日経平均株価は、2020年度末に25000円を上回ると予想した。

①については、ワクチン開発等から経済活動正常化が進み、企業業績は増益に転じコロナ禍前の約8割程度の水準までの回復を予想。②は世界各国の中央銀行が極めて緩和的な金融政策を維持することで、債券等の他の金融資産からの期待リターンが低下し、債券等から株式への資金フローが加速、株式のバリュエーションが拡大する可能性が高いとみる。

また、③では米国金利の低下余地が狭まり米国株の優位性の1つが失われるとともに、世界的に景気回復が進む中で、世界の景気敏感株として外国人投資家の間で日本株の見直しが進むとした。「菅新政権の構造改革への期待もあって外国人投資家による日本株投資が増加する可能性があろう。また日銀は原則の年約6兆円ペースでのETF買入を継続し、この安定的な需要はバリュエーションを拡大する方向に作用しよう」との見方を示した。

グロース株のアウトパフォーマンスの主要因の1つであった米長期金利の低下余地は小さく、ワクチン開発の進展等によって経済正常化の動きが強まれば、小幅ながらも米長期金利は上昇する可能性があるとみている。そうした中では、これまでよりもバリュー株のパフォーマンスが改善するものの、金利水準自体は低く、グロース株とバリュー株の業績格差が大きいのも確かであることから、「グロース株への投資も継続し、バリューとグロースのパフォーマンスは拮抗しよう」との展開を見込む。

■「低勝率のバリュー銘柄」の反発が予想され、2~3カ月継続する=SBI

SBI証券は14日付リポートで、「バリューとグロースの20日移動平均シャープレシオ格差が頭・底打ちするタイミングでは、『低勝率のバリュー銘柄』や『高勝率のグロース銘柄』が反発する傾向があり、過去2年半で適切なスタイル特徴を有す銘柄に252日間投資をした場合のアクティブリターンは対TOPIX500指数で38.12%となる」と指摘。足元では、「シャープレシオ格差の推移が底打ちする転換点に差し掛かるタイミング(マイナス0.05近辺の水準)であり、『低勝率のバリュー銘柄』の反発が予想される」という。

また、日経平均VIX指数のヒストリカルボラティリティのピークとボトムのタイミングは、シャープレシオ格差の頭・底打ちのタイミングに3カ月程度先行している傾向があり、足元の状況では、日経平均VIX指数の20日ヒストリカルボラティリティがピークに達した3カ月後が9月中旬頃である点や、バリューとグロースの20日移動平均シャープレシオ格差が下げ止まり底打ちするタイミングに近いことから、シャープレシオ格差の推移が底打ちして『低勝率のバリュー銘柄』の反発が勢いづく可能性が高いと解釈できるという。また、日経平均VIX指数の20日ヒストリカルボラティリティのピークを反転させたチャートが上向きを継続している傾向から「2~3カ月継続する」とみている。選定銘柄を一部抜粋。

・低勝率なバリュー銘柄一覧

9432 NTT
8058 三菱商
8031 三井物
6752 パナソニック
8604 野村HD
8053 住友商
8002 丸 紅
5802 住友電
9502 中部電
8601 大和証G
5938 LIXIL G
4005 住友化
6724 エプソン
9831 ヤマダ電
9501 東電力HD
9508 九州電
3231 野村不HD
8303 新生銀
4088 エア・ウォーター
3401 帝 人

QUICK Market Eyes=大野弘貴、川口究)

著者名

QUICK Market Eyes 川口 究

著者名

QUICK Market Eyes 大野 弘貴


ニュース

ニュースがありません。

銘柄名・銘柄コード・キーワードから探す

株式ランキング

コード/銘柄名 株価/前日比率
1
3,831
-2.64%
2
4107
伊勢化
26,440
+5.97%
3
3,560
+4.55%
4
200
+19.76%
5
4,802
+3.35%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
1,358
+28.35%
2
5247
BTM
2,254
+21.57%
3
200
+19.76%
4
660
+17.85%
5
538
+17.46%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
813
-20.45%
2
195
-19.75%
3
9399
ビート
2,230
-18.31%
4
1,334
-12.81%
5
8918
ランド
8
-11.11%
コード/銘柄名 株価/前日比率
1
40,440
-3.18%
2
16,440
-0.87%
3
25,855
-0.86%
4
23,465
-1.15%
5
8,259
+0.59%
対象のクリップが削除または非公開になりました
閉じる
エラーが発生しました。お手数ですが、時間をおいて再度クリックをお願いします。
閉じる