【日経QUICKニュース(NQN)】西武ホールディングス(9024)は12日、赤坂プリンスホテル跡地に建設した複合ビル「東京ガーデンテラス紀尾井町」(東京・千代田)を米投資ファンドのブラックストーン傘下企業などに約4000億円で売却すると発表した。売却益は2604億円となる。保有する不動産を売却し、流動化で得た資金を新たな開発に充てる。
これを受けて、2025年3月期(今期)の連結純利益が前期比9.9倍の2660億円になる見通しだと発表した。6.7倍の1820億円を見込んでいた従来予想から大幅に引き上げた。
売上高にあたる営業収益は88%増の8980億円(従来予想は3%増の4940億円)、営業利益は6.1倍の2890億円(同6%減の450億円)にそれぞれ上方修正した。今期の期末配当を従来計画から10円上積みして1株あたり25円とする。中間配(15円)と合わせた年間配は40円(前期は25円)となる。
併せて、最大700億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の8.66%にあたる2800万株を上限とする自社株買いを実施すると発表した。取得期間は13日から25年12月12日まで。取得した自社株は全て消却する。