長きに渡って君臨したカリスマトップの暴走には、すでに警告が発せられていたといえるのかもしれない。
ESGレーティングをまとめている欧州系運用機関のアラベスクによると、日産自動車(7201)の「ガバナンス(Governance)」のスコアは直近で29だった。「環境(Environment)」と「社会(Social)」と比較すると相対的に低水準で推移していた。電気自動車やダイバーシティ(人材の多様性)などの先進的な取り組みで定評がある日産だが、肝心の内部統制に関してはお粗末だったと言わざるをえない。
出所:アラベスク S-Ray
同社会長のGhosn(ゴーン)容疑者の逮捕を受けて、ガバナンスに対する評価は今後さらに低下する可能性もある。アラベスクは欧州系のESG運用機関でESG評価システム「S-Ray」を用いてスコアを算出している。(根岸てるみ)
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