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買い推奨で一斉乗車の株式市場 ウーバー株、どこまで乗れるか

記事公開日 2019/6/5 10:16 最終更新日 2019/6/5 10:16 ウーバー QUICK Market Eyes

巨額の赤字決算や「顧客選別」の方針表明など、何かと話題のウーバーテクノロジーズだが、株式市場の期待は相変わらず高い。4日の株価は大幅続伸し、前日比3.6%高の42.75ドルで取引を終えた。

ドイツ銀行では、ウーバーをフェイスブック以来最も魅力的なインターネットIPOと評価した。ウーバーの収益見通しに関連する懸念は、フェイスブックの携帯電話への移行よりもリスクが少ないとして、投資評価を新規「バイ」でカバレッジを開始し、目標株価を58ドルに設定した。

また、カナダの独立系投資銀行カナコードは、世界規模で輸送市場が混乱の危機に瀕するなか、ウーバーが革命の主役と評価。投資評価「バイ」でカバレッジを開始し、目標株価を55ドルに設定した。

■ウーバーをカバレッジ対象とする調査機関が増加

ウーバーが上場して1カ月足らず経過したが、足元でカバレッジ対象とする調査機関が増えている。27社がカバレッジ対象とし、強気評価の「バイ」および「オーバーウエイト」設定が21社、中立評価が6社で、売り評価はゼロだった。

目標株価の平均は54.36ドルとなっており、これは公開価格45ドルを大きく上回る水準となっている。4日終値(42.75ドル)からは27%のアップサイドが見込まれている。

慎重な見方も一部ではある。SIGでは、ウーバーの1Q(1~3月期)決算が約10億ドルの最終赤字を計上したことに関して、特に驚くべきことではないと指摘。輸送・物流に革命を起こす機会を持つ会社と評価するが、事業の複雑さや将来収益の可視性の欠如、不安定な競争環境が株価の重荷になる可能性があるとして、投資評価「中立」・目標株価42ドルに設定している。(本吉亮)

■「バイ」「オーバーウエイト」の判断がズラリ

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