ハイアス・アンド・カンパニー(6192)が売り気配。制限値幅の下限(ストップ安水準)である前日比80円(26.5%)安の222円まで気配値を切り下げた。上場廃止基準に該当する恐れがあるとして監理銘柄に指定されたため、売買取引再開後に売りが出て下げ幅を拡大した。
ハイアスは30日午後1時、過年度の有価証券報告書、四半期報告書について訂正報告書を提出するとともに、過年度の決算短信、四半期決算短信を訂正した。不適切な会計処理にかかわる特別調査委員会の報告を反映したもの。なお、監査意見を表明する前提となる、経営者の誠実性について深刻な疑義を生じさせているとして、内部統制監査報告書および監査報告書に対し、監査とレビューにあたった「有限責任あずさ監査法人」は意見不表明とした。
同発表を受け東京証券取引所は、ハイアス・アンド・カンパニー株式を監理銘柄に指定。午後1時から午後1時25分まで売買取引を一時停止し、午後1時26分に取引を再開した。
(QUICK Market Eyes 山口 正仁)