投機筋が売りポジションで「白旗」をあげたようだ。10月16日に米商品先物取引委員会(CFTC)が公表した13日時点の建玉報告でE-MINI NASDAQ100指数先物の売り建玉は前週から大幅に減少。原指数が再び上値を試す展開にあっただけに買戻しを迫られたのかもしれない。また投機筋の買戻しが指数を押し上げたとも言えそう。
差し引きも買い越しに転じるのは9月上旬以来およそ1カ月半ぶりだ。原指数は13日ごろまで戻りを試していた。この過程で投機筋は売りポジションの買戻しを進めた一方、14日以降は一服感が強まった。買戻しが一巡した可能性もありそうだ。
一方でE-MINI S&P500指数先物は小幅に買い残の減少・売り残が増加となり、買い越し幅が減少した。ただ、変動幅としては大きくない。
またVIX指数先物についても特筆するほどのポジション変化は確認されなかった。
為替関連で投機筋はドル指数先物のロングポジションの増加傾向が鮮明になってきた。差し引きでも約4カ月ぶりに買い越しに転じた。
QUICKがまとめた主要通貨の対ドルポジションでもドル売りポジションの減少が続いている。
ここにきて徐々に売りポジションを増やしているのが日経平均先物(円建て)だ。この週も流れが継続し売り越し幅がさらに拡大した。
商品先物ではコーンや大豆の買い建玉の増加が止まらない。特にコーンでは売り残も減少しておりネットポジションはロングへの傾きが大きくなっている。
過去最大級に膨らんでいた米30年物国債先物の売りポジションは小幅に減少。売りに一巡感が出始めたようだ。