【日経QUICKニュース(NQN)】乾汽船が急落し、一時は制限値幅の下限(ストップ安)となる前営業日比300円(21.4%)安の1104円を付けた。10日、2024年3月期(今期)の連結純利益が前期比97%減の3億円になりそうだと発表した。従来予想から25億円引き下げ、嫌気した売りが膨らんだ。
米国景気の後退懸念を背景にドライバルク船の市況悪化が続いており、通期の市況想定を引き下げた。8月に入ってからはコンテナ海運大手APモラー・マースク(デンマーク)が今年のコンテナ貨物取扱量の見通しを引き下げるなど、海運市況の悪化懸念が高まっている。
24年3月期の年間配当は6円(前期は184円)に修正した。従来計画では34円23銭を予定していた。