野村アセットマネジメントが運用する「野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は、11月に推計で104億円の資金流出超だった。月次ベースで資金流出に転じるのは2022年10月(3億円の流出超)以来、およそ2年ぶりとなる。
このファンドは2009年8月に設定された野村世界業種別投資シリーズの1本で、世界の半導体関連企業の株式に投資する。純資産総額(残高)は24年11月末時点で4065億円と、シリーズ5本(マネープール・ファンド含む)のうち最も大きい。
新NISA(少額投資非課税制度)では成長投資枠の対象商品となっている。半導体市場の成長期待などを背景に人気を集め、年初から夏ごろにかけて資金流入が増加傾向にあった。一方、最近は利益確定の売りなども出ているとみられ、月次では6月(568億円)をピークに資金流入ペースが鈍化していた。11月末時点の年初来リターンは51.9%。