QUICK資産運用研究所は2024年11月15~30日、全国の18~74歳を対象に「個人の資産形成に関する意識調査」を実施した。同調査は今回で9回目。集計結果はQUICKサービスを通じて順次配信していく。 |
■新NISAで「投資デビュー」、約7人に1人
新NISA(少額投資非課税制度)で「投資デビュー」を果たした人も少なくない。今回の調査で新NISAの利用者(1571人)に過去の運用経験を聞いたところ、「資産運用をしていなかった」と答えた人が14.6%にのぼる。利用者の約7人に1人は新NISAをきっかけに投資に踏み出したことになる。
新NISA以前から資産運用をしていた人では、「旧NISAと課税口座を併用」していた人が最も多く(新NISA利用者の36.9%)、「旧NISAのみ」(同35.9%)、「課税口座のみ」(同10.1%)が続いた。
新NISAの利用目的(複数回答)では、「老後・将来の生活資金をためるため」が70.4%と断トツ。長期目線で資産形成に取り組んでいる人が多いことを確認できた。
2番目は「余剰資金の運用のため」(18.1%)、3番目に「趣味や自己投資の資金に充てるため」(16.5%)が続いた。
<調査概要> 調査期間 2024年11月15日(金)~30日(土) 調査対象 全国の18~74歳の個人 国勢調査の結果に準じて性別×年代別×地域別(8区分)の構成比率を原則割り付け 回答者数 5075人 調査方法 インターネット調査 調査会社 日経リサーチ 【新NISA利用の有無】「あなたは新NISAを利用していますか(本人名義のみ)」との質問に対する回答で区分 ・新NISA利用者 :「成長投資枠のみ利用している」「つみたて投資枠のみ利用している」「成長投資枠・つみたて投資枠ともに利用している」のいずれかを選択 ・新NISA未利用者 :「新NISA口座を開設したが、利用していない」「新NISA口座を開設していない」のいずれかを選択 ・不明 :「わからない」を選択 |
※「個人の資産形成に関する意識調査」を引用する場合、出所を「QUICK資産運用研究所」と明示してください。
=③に続く
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日経電子版(2024/12/25):新NISAの利用者、7割超が運用益確保(QUICK資産運用研究所調査)