■QUICK FUND RISKとは?
QUICK FUND RISK(略称:QFR)は、投資信託のリスク階級指標。基準価額の上下変動の大きさを示す価格変動リスクをTOPIX(東証株価指数)と比較評価し、価格変動が最も小さい「QFR1」から最大の「QFR5*」までの6段階で表す。
国内株式市場の代表的な株価指数のひとつであるTOPIXの価格変動リスクと比較することで、個々の投資信託の価格変動の大きさを感覚的に理解できるのが特徴だ。例えば、価格変動リスクがTOPIXの4分の1の投資信託は「QFR1」に区分する。
TOPIXのQFRは「QFR3」としている(リスク値自体は「QFR3」と「QFR4」の境目に位置)。評価対象となるのは、4カ月以上の運用実績のある追加型株式投資信託。QUICKが2001年8月から毎月算出し、日経電子版「投資信託」コーナーの個別投信ページなどで公表している。
■QFRが違うファンドの値動きの比較
実際に運用されている投資信託のうち、QFR1、QFR3、QFR5のファンドをピックアップして値動きを比較してみた。QFR1のファンドAは値動きがなだらかなのに対して、QFR5のファンドCは値動きの上下変動が大きいことがわかる。
このようにQFRを確認することで、各ファンドの基準価額が上下に変動する大きさの可能性がイメージしやすくなる。自身のリスク許容度と運用するお金の性格を照らし合わせながら、ファンドを選ぶ際の参考にしたい。
(QUICK資産運用研究所)