QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が7月13~17日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
サイゼリヤ― 9~5月期27億円の最終赤字 通期予想は未定に(更新日時:2020/07/15 09:10)
イタリア料理チェーンのサイゼリヤ(7581)が14日発表した2019年9月~20年5月期の最終損益は27億円の赤字(前年同期は37億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて約300店舗で臨時休業したほか、営業時間を短縮したことで売り上げが大きく減少した。
また足元で感染者数が増加傾向にあることなどを踏まえ、合理的な算定が難しいとして20年8月期の連結業績予想をいったん未定とした。年間配当予想も未定とする。20年8月末を基準日とする株主優待については従来通り実施する。100株以上を継続保有する株主を対象に、保有株数に応じて食事券を贈呈する。

明光ネットワークジャパン― 7%超の下落 今期営業赤字転落見通しや株主優待改悪で(更新日時:2020/07/13 10:31)
個別指導塾「明光義塾」を展開する明光ネットワークジャパン(4668)が大幅続落。未定としていた今期営業損益が赤字に転落になる見通しを示したほか、株主優待の改悪発表で見切り売りが膨らんだようだ。
明光ネットワークジャパンが10日発表した2019年9~20年5月期(3Q累計)連結決算は、売上高が前年同期比4.9%減の133億円、営業利益が95.8%減の3700万円と大幅減益。新型コロナウイルスによる影響で、休講した授業の振り替え対応が6月以降にずれ込んだことが響いた。
中間決算時に未定に変更した通期予想は、売上高が前期比8.8%減の182億円、営業損益は8000万円の赤字(前期は17億7500万円の黒字)とした。これは撤回前の予想(売上高210億円、営業利益15億7000万円)を大幅に下回る水準。足元の業績悪化を受けて、配当金は据え置く一方で、毎年8月末時点の株主に対して贈呈しているクオカードの額面金額を従来比で一律半額とした。
