QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が8月17~21日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
トラスコ中山― 下げに転じる 株主優待制度を廃止(更新日時:2020/08/21 13:21)
トラスコ中山(9830)が下げに転じる。21日午後1時、株主優待制度を廃止すると発表した。2020年12月末割当分を最後とする。株主数が増加し優待商品の費用とともに株主総会会場や運営費用が増加しており、成長投資を継続させる必要があり株主優待制度の廃止および株主総会会場の運営費用の見直しを行ったとしている。
Tナカヤマでは保有株式数に応じて優待商品を進呈していた。株主優待制度の廃止が投資魅力を減退させるものとして売り材料となったようだ。

Genky DrugStores― 優待制度を変更 保有株数に応じて商品券やクオカード(更新日時:2020/08/21 07:14)
ドラッグストア運営のGenky DrugStores(9267)は20日、株主優待制度を変更すると発表した。2年以上継続保有していた株主への長期保有優遇は廃止し、100株以上を保有する株主に年2回、保有株数に応じて店舗のある県内の株主には商品券、県外の株主にはクオカードを贈呈する。100株以上500株未満で商品券なら2000円分、クオカードならば1000円分がもらえる。2020年12月20日時点の株主への優待から変更する。
これまでは100株以上を保有する株主に年2回、自社商品やカタログギフトなど4種類から選べる優待を実施。加えて2年以上継続保有する株主には買い物商品券(2000円相当)を贈呈していた。
SHOEI― 株主優待制度を新設(更新日時:2020/08/21 07:13)
二輪車用ヘルメットのSHOEI(7839)は20日、株主優待制度を新設すると発表した。100株以上を保有する株主を対象に年1回、9月末を基準日にノベルティグッズか自社直営店で使える割引券を贈呈する。2020年9月末時点の株主から実施する。
武蔵野興行― 株主優待を変更 無料鑑賞券の枚数減、割引券を増加(更新日時:2020/08/20 07:10)
映画館運営の武蔵野興行(9635、2部)は19日、株主優待制度の変更を発表した。同社は株主優待で映画の無料観賞券を贈呈しているが、新型コロナウイルスの感染拡大で映画興行事業の収益が悪化しているため、贈呈する無料鑑賞券の枚数を減らして割引券を増やす。100株以上200株未満を保有する株主の場合、無料鑑賞券は6枚から4枚に減らす一方、割引券は6枚から8枚に増やす。500株以上を保有する株主に贈呈している優待証については変更しない。2020年9月末を基準日とする優待から適用する。
出前館― 20年8月期末は無配に、事業への投資を優先(更新日時:2020/08/19 06:53)
出前館(2484、ジャスダック)は18日大引け後、未定としていた2020年8月期末の1株当たり配当金について無配(前年同期は3円60銭)にすると発表した。年間配当も無配(前期は3円60銭)となる。20年8月期の業績予想は未定としているが、市場シェア拡大に向けた積極的な投資を実施するほか、LINE(3938)との資本業務提携でより安定した経営基盤の構築に取り組んでおり、事業への投資を優先させるため無配とした。
併せて株主優待制度の一部変更を発表。これまで2月末、8月末に出前館で利用できる期間固定のTポイント付与を取りやめ、出前館で利用できる期間固定の優待券に切り替えるとした。20年8月末割当から適用する。

インソース― 小じっかり 優待内容を変更、クオカードに一本化・増額も(更新日時:2020/08/18 10:53)
社内研修のインソース(6200)が小じっかり。17日の大引け後に株主優待制度の変更を発表したことが支えになっているもよう。これまで優待では保有株数に応じてクオカード贈呈と指定の公開講座の受講が無料になるサービスを実施してきたが、クオカードに一本化して500株以上を保有する場合はクオカードの金額を増額する。500株保有の場合は500円から700円になる。100株を保有する株主は従来通り、クオカードのみ500円を贈呈する。サービス利用の機会がない株主でも優待妙味が増すとの見方につながった面があるようだ。
株主総会で優待内容の変更を求める声が出ていたほか、新型コロナウイルスの感染拡大状況を考慮したという。2020年9月末時点の株主から適用する。
