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マイクロソフトの四半期決算、「成長エンジン」のクラウドの強さ鮮明

記事公開日 2021/1/27 15:00 最終更新日 2021/5/7 08:59 株式マーケット 企業決算・業績 マイクロソフト クラウド 決算 米株 NQNセレクト


【NQNニューヨーク=戸部実華】ソフトウエアのマイクロソフトが26日夕に発表した2020年10~12月期決算は売上高、純利益とも四半期として過去最高を更新した。クラウド事業が成長を支える「エンジン」となり、今後も収益拡大が続くとの期待を高めた。株価は魅力的な水準とみる投資家の買いが勢いづきそうだ。

■クラウドに吹いた風

売上高は前年同期比17%増の430億7600万ドルとQUICK・ファクトセットがまとめた市場予想(402億3000万ドル程度)を大幅に上回って増えた。純利益は前年同期比33%増の154億6300万ドルだった。企業向けのクラウド関連の売上高が167億ドルと34%増えて全体の伸びを支えた。

サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は発表資料で「デジタル革命の第2波の暁があらゆる企業と業界に広がった」と振り返った。新型コロナウイルスの感染拡大で在宅勤務や在宅学習が浸透し、クラウドサービス「アジュール」からビジネス対話アプリ「チームズ」など業務ソフトまで、幅広く提供するマイクロソフトに順風が吹いた。

10~12月期もクラウド事業の強さをみせた。アジュールの売上高は50%増と7~9月期(48%増)を上回る伸びだった。業務ソフトをネット経由で提供する企業向け「オフィス365」も21%増えた。「マイクロソフトは世界で最も大きく、包括的なクラウドプラットフォームを持ち、(デジタル化への)シフトの原動力となっている」(ナデラCEO)

■市場は過小評価

当面は成長に陰りは出そうにない。決算説明会で公表した1~3月期の売上高は403億5000万~412億5000万ドルと、市場予想(387億4000万ドル)を軽く上回る。アジュールやオフィス365などに加えて、ゲーム機も強い需要が見込めるという。決算発表を受け、時間外取引で株価は一時6%強に上昇した。

エバコアISIは「マイクロソフトの事業が加速する余地を市場は正当に評価していない」と、上値余地の大きさを指摘する。コロナ禍で縮小していた中小企業のIT(情報技術)投資が経済回復に伴って増えるとみる。ゴールドマン・サックスは在宅勤務の継続も企業のクラウド投資を後押しすると予想、「市場はアジュールの伸びが再加速する可能性を過小評価している」と主張する。

マイクロソフト株は20年7~9月期決算を発表した昨年10月27日から1月26日までに9%上げた。同期間のS&P500種株価指数の上昇率(14%)を下回り、勢いをやや欠いていた。クラウド需要拡大がコロナ禍での一時的な現象にとどまらないなら、見直し買いが入る余地は大きそうだ。

著者名

NQNニューヨーク 戸部 実華


投資経験 1~3年
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2021/1/27 19:04

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