QUICKのプロ向けコメントサービス「QUICK Market Eyes」が8月2~6日に配信した、株主優待の制度変更などを受けた株価の反応の記事をまとめました。(Money Worldの株主優待ページはコチラ)
京極運輸商事― 一時ストップ高 株主優待導入発表で株価は約3倍に急騰(更新日時:2021/08/03)
危険物輸送を手がける京極運輸商事(9073、ジャスダック)が大幅続伸。一時4日連続ストップ高となる1752円まで上昇する場面もみられれた。株主優待制度の導入発表を受けて、株価は約3倍にまで急騰している。
京極運輸は7月28日、投資魅力の向上や中長期的な保有促進を目的に株主優待制度を導入すると発表した。9月末時点で1単元株(100株)以上を1年以上継続保有した株主を対象に、オリジナルQUOカード(1000円相当)を贈呈する。
電算システムHD―今期末に記念配5円を上乗せ 持ち株会社制への移行で(更新日時:2021/08/03)
電算システムホールディングス(4072)は2日、2021年12月期末に記念配5円を実施すると発表した。普通配と合わせて期末配当は20円となる見通し。持ち株会社制への移行に伴い実施する。
同日、21年12月期末の株主優待品も明らかにした。100株以上を1年以上継続保有している株主が対象で、東海地区の特産品(3000円相当)の6セットのうち1つを選ぶことができる。
※電算システムホールディングスの株主優待
サガミHD―記念優待を実施 1000株以上、優待を3000円分上乗せ(更新日時:2021/08/03)
めん・和食チェーンのサガミホールディングス(9900)は2日、記念優待の実施を発表した。2021年12月末を基準日に実施する優待で、1000株以上を保有する株主を対象に優待券を通常より3000円上乗せして1万8000円とする。
※サガミホールディングスの株主優待
タカラレーベン― 7%安 1Q決算の赤字拡大や株主優待制度の廃止で(更新日時:2021/08/02)
分譲マンション販売のタカラレーベン(8897)が大幅続落。1Q決算の営業赤字拡大に加えて、株主優待制度の廃止を嫌気した売りが出たようだ。
タカラレーベンが7月30日に発表した2021年4~6月期(1Q)連結決算(今期より収益認識に関する会計基準を適用)は、売上高が前年同期比16.7%増の183億円、営業損益は9億1100万円の赤字(前年同期は1億9400万円の赤字)となった。エネルギー事業において、発電施設の売電収入などが増えたことから増収となったが、販管費の増加などが響き赤字幅が拡大した。通期予想は期初計画(売上高が前期比6.9%増の1586億円、営業利益は26.8%減の79億円)を据え置きとした。
また、株主優待制度を廃止することも発表した。中長期的な株式保有促進を目的に、07年より保有株式数に応じてお米券を付与する株主優待制度を実施していたが、株主への公平な利益還元の観点から慎重に検討を重ねた結果、配当金による利益還元を優先することとし、株主優待制度は廃止することにした。5月公表の中期経営計画において、配当性向目標を従来より5ポイント引き上げ30~35%としている。
※タカラレーベンの株主優待
<金融用語>
株主優待とは
株主優待とは、株主に対し、株主還元策の一環として、持ち株数に応じて自社製品や優待券、回数券などを無料で配布する制度。株主優待を受け取るには、「権利確定日」に株主である必要がある。