QUICK企業価値研究所アナリスト 永田和子(2022/03/04)
・『FF14』は長期的進化で更なるユーザー開拓余地、ブロックチェーンゲームによる新市場創出期待も
メタバースの先駆け『FF14』(月額課金制オンラインゲーム)は咋夏、大量の新規ユーザーが流入。継続的収益基盤底上げが一気に進んだ。今夏頃の大型アップデートで追加されるスローライフコンテンツなどに加え、長期的には”ひとり”でも”みんな”でも遊べるゲームへの進化により更なるユーザー開拓余地も大きい。『FF14』による継続的収益基盤底上げで、ブロックチェーンゲームなど、新規領域への挑戦も加速へ。より多くの人が創作に携わるブロックチェーンゲームによりゲーム体験が一層楽しくなる可能性もあり、IP活用で新たな市場創出期待も。
・24/3期までの3年で営業利益年率14%成長を予想
連結営業利益の企業価値研究所予想は業績表の通り。今期は『FF14』拡大に加え、AMの回復、ライツ・プロパティの成長でスマホゲーム等の落ち込みをカバーしよう。来期以降もスマホゲーム等で既存作が減衰するなか、看板IPの大型新作投入を見込むHDゲームの回復などから連結営業利益は続伸し、24/3期までの3年で年率14%成長へ。開発費償却が嵩む新作の販売動向で損益が変動するHDゲームの収益構造は変わっていないが、出口多様化、デジタル化、クオリティ追求で投資回収リスクを軽減へ。独自技術による過去人気作のリメイクにも期待。
・リスクファクター ~開発費の回収リスクなど
・アナリストの投資判断 ~来期PER16倍と割安感強い、今春続報予定の『FF16』など新作情報に注目
来期PER(当研究所予想)は16倍と、直近2年の平均21倍と比べ割安感が強い。『FF16』、『ドラクエ12』などHDゲーム大型新作の発売時期(『FF16』は今春に続報予定)、今春発売新作の評価・販売動向などに要注目。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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