QUICK企業価値研究所アナリスト 柊宏二(2022/03/16)
・業績は前期後半に強めに回復。伸長が続くと予想
21/12期業績は大幅増収増益で着地し、会社計画を上回った。企業価値研究所は22/12期業績も続伸を予想。前期後半の業績回復は想定以上に強く、円安効果に加え、半導体パッケージ関連の旺盛な需要等を背景に「ULF1コートドリル」等の高付加価値品の販売拡大効果が大きかったとみる。当面高付加価値品の販売増加傾向が続き、業績も伸長が続くと予想。会社計画は為替想定が保守的であり、上振れを見込む。23/12期、24/12期も業績続伸を予想。半導体・自動車・高速通信網関連等の需要の増加、中国製造業の内製化推進等を背景に、高付加価値品を中心とした工具の販売増加が続くとみる。
・財務は依然良好。株主還元は高水準が続くとみる
自己資本比率は直近まで90%超の高水準を維持。1株当たり年間配当金の計画は、21/12期は上期決算時に60円→75円に増額されたが、最終的に再増額され、77円を予定。22/12期は80円の計画だが、増額される可能性も。当面同社の株主還元は高水準が続くと予想する。
・リスクファクター ~部材不足、電子機器需要変動等
・アナリストの投資判断 ~EPSの改善期待下支えに底堅い回復を予想
現状の当研究所の22/12期予想PERは14倍程度、実績PBRは1.1倍程度。同社の過去5年平均に対し、PBRは平均並みだが、PERは平均を大きく下回っている。当面はウクライナ問題に端を発した相場全体の環境悪化がPER改善の重荷となる可能性があるが、現状のPERは低すぎる感もある。当面の株価はEPS(1株当たり利益)の改善期待を下支えに底堅く推移し、緩やかな回復基調を辿ると予想する。
(提供:QUICK企業価値研究所)
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