【日経QUICKニュース(NQN)】8日の東京株式市場でホテルを運営する共立メンテ(9616)の株価が前日比190円(3.5%)高の5690円まで上昇し、年初来高値を更新した。円相場が1ドル=144円台とおよそ24年ぶりの安値水準となるなかで、株式市場では「外国人が日本に旅行しやすくなり、インバウンド需要の増加期待が高まっている」(内藤証券の田部井美彦リサーチ・ヘッド&チーフ・ストラテジスト)との声が聞かれた。
政府が7日から入国制限を緩和し、受け入れ人数の上限を1日2万人から5万人に引き上げたことも追い風となっている。ホテル関連では、「プリンスホテル」を運営する西武HD(9024)やABホテル(スタンダード、6565)が上昇。旅行会社のエアトリ(6191)やインバウンド専門ツアーを手掛けるハナツアーJ(グロース、6561)も高い。